いつまでも良い品質の革ジャケットを愛用したい。そんなあなたのために失敗しないための革それぞれの持つ特性をまとめてみました。末長く革製品を使うために、どういった点に着目すればいいのか、確認していきましょう。
第二次世界大戦とジャケット
かつて戦時中に支給されていたのは馬の革を使ったジャケットでした。しかし戦争中、戦うために馬を必要としていたため、ジャケットにすることを中止し、次に利用されたのがゴート革(ゴートスキン)と言われています。また、米国海軍では動きやすく耐久性があるこのゴートスキンをジャケットとして利用するようになり、ミリタリー系好きなファンたちにも人気の革でもあります。
馬革ジャケットの特徴
馬革メリット
- 革が固く丈夫である
- 馬革はきめ細かさが特色で牛より伸びが少なくその形状を保とうとする力がある
- 比較的きれいなシルエットのままになるので街着に革ジャンジャケットとも人気
- 良いツヤがある
馬革デメリット
- 革が硬いので、体に馴染むまで時間が掛かる
- 重みがある
牛革ジャケットの特徴
- 牛革メリット
- ライダース革ジャンの多くが牛革で利用されている
- 丈夫で強い
牛革デメリット
- 馬同様硬いので体に馴染むまで時間が掛かる
- 馬の方が艶は出やすい
ゴート(山羊)特徴
ゴート革(山羊)メリット
- ゴート革のキメは荒いが表面にツヤがある
- 丈夫で耐久性がある
- 体に馴染むのが早いが丈夫で人気
- アメリカ海軍で使用していた
ゴート革(山羊)デメリット
- 硬い素材が好みな人には物足りないと感じる
ラム革(羊革)の特徴
ラム革(羊革)のメリット
- とても柔らかい素材のため女性に人気
- 革が軽い
- ソフトな印象を与えやすい
ラム革(羊革)のデメリット
- 非常に柔らかい素材のため強度が低い
鹿革(ディアスキン)の特徴
鹿革(ディアスキン)のメリット
- 靴などの革として利用されやすい
- 保湿性がある
- 通気性にも優れている
- 耐久性もある
鹿革(ディアスキン)のデメリット
- 牛革やラム革と比べて供給が低い
- 野生の鹿から取ることがある場合は、革に傷があることもある
いかがでしたでしょうか?革ジャケットを選ぶためにまず始めに知っておきたい革の特徴を理解できましたか?自分用の革ジャンはハードな馬革、女性の贈り物に革ジャンならシープスキンなど、賢くそして末永く愛用できる革選びをそして楽しみましょう。